トールの兜星雲(Sh2-298)をスマート望遠鏡「SeeStar S50」で光害地からでも簡単に撮影する方法とその結果について解説します。
トールの兜星雲(Sh2-298)
トールの兜星雲(Sh2-298、Thor’s Helmet Nebula)は、おおいぬ座に位置する散光星雲です。北欧神話の雷神トールが被っている兜に星雲の形が似ていることからこの名前が付けられたとされています。以下の写真は、私がスマート望遠鏡「SeeStar S50」で光害地から撮影したものです。
この星雲は、地球から約11,970光年の距離にあり、中心にあるウォルフ・ライエ星(HD 56925、WR7)によって形成されたガスと塵の雲です。ウォルフ・ライエ星は非常に高温で、短期間で超新星になる前の段階にある巨星です。この独特な星雲の形状は、中心星から放出されたガスが周囲の分子雲と相互作用することで形成されており、複雑な形状や湾曲した構造となっています。
スマート望遠鏡「SeeStar S50」を使えば、光害地(都会)からでも上写真のように特徴的な星雲の形を観察できます。撮影時期としては、南の夜空に位置する冬がおすすめです。南向きのベランダから手軽に観察できます。(現在位置はstellarium web版で簡単に確認できます)
SeeStar S50による撮影のポイント
SeeStar S50で撮影するときのポイントは以下のとおりです。
- 光害カットフィルター
- Seestar S50では、「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」のいずれかを通してライブスタック撮影します。基本的には、星雲を撮影する際は「光害カットフィルター」、銀河や星団を撮影する際は「UV/IRカットフィルター」を使うのがおすすめです。
- AIノイズ除去機能
- 強力なノイズ除去に加え、明るさ・コントラスト・彩度を調整できます。特にフレーミング機能を使うと、周囲のノイズが多くなりますが、「AIノイズ除去」と組み合わせることでその弱点を克服できるようになりました。
- 画像の回転や切り抜き(トリミング)も行えます。小さな天体は、トリミングすると良い感じになります。
- Googleフォトで仕上げ
- AIノイズ除去で調整しきれない画像処理は、Googleフォトならば簡単にできます。
- Googleフォトで写真を開き、例えばポップの値を大きくしてやると、星雲の輪郭部分が鮮明になり、シャープな仕上がりとなります。
参考ページ
「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」の使い方については、以下ページで解説しています。

フレーミング機能の使い方については、以下ページで解説しています。

AIノイズ除去機能の使い方は以下で解説しています。

Googleフォトを使った天体写真の画像加工については以下ページで詳しく解説しています。

SeeStar S50の様々な使い方については以下ページで解説しています。

SeeStar S50の初期設定については以下ページで解説しています。

コメント