わし星雲(散光星雲IC 4703 & 散開星団M16)をSeeStar S50で撮影した結果

SeeStar S50で都会からわし星雲(散光星雲IC 4703 & 散開星団M16)を撮影した結果についてまとめました。

わし星雲をSeeStar S50で撮影した結果

以下の写真は、光害地の都会から約8万円のスマート望遠鏡「SeeStar S50」で撮影したわし星雲です。

わし星雲は、へび座に位置する散開星団(M16)赤い散光星雲(IC 4703)の複合した天体です。地球から約7,000光年の距離にあり、赤い散光星雲が羽を広げた鷲のように見えるため、わし星雲と呼ばれています。散光星雲の中にある細長い黒い部分は暗黒星雲です。星形成が活発に行われている領域で、特に有名なのが「創造の柱(Pillars of Creation)」と呼ばれる暗黒星雲の柱です。現在位置は、「stellarium web版」で簡単に確認できます。7月~9月の夏の時期は、夜に南の空に位置しているため、自宅のベランダから撮影しやすいです。

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【2024年版 解説動画】

【2025年版 解説動画】

2024年5月撮影

以下の写真は、2024年5月にSeeStar S50で光害地の自宅ベランダからわし星雲を撮影したものです。

ライブスタックの撮影時間は18分、露光時間はデフォルトの10秒、撮影場所は都市部にある住宅地(自宅のベランダ)です。特徴的な暗黒星雲「創造の柱」もはっきり見えます。
「創造の柱」のサイズは約4~5光年です。わし星雲本体は55~70光年ほどの巨大な星雲でSeeStarでもよく観察できます。

2025年8月撮影

以下の写真は、2024年には無かったSeeStar S50の「4Kモード」と「AIノイズ除去」を使い、2025年8月に改めて自宅ベランダからわし星雲を撮影したものです。

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同じ望遠鏡で同じ場所から、ここまで鮮明に撮影することができるようになりました。

SeeStar S50で撮影するときのポイントは以下のとおりです。

  • 光害カットフィルター
    • Seestar S50では、「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」のいずれかをフィルタを通してライブスタック撮影します。基本的には、わし星雲のような星雲を撮影する際は「光害カットフィルター」を使うのがおすすめです。自動導入後、デフォルトで「光害カットフィルター」がONになります。
  • AIノイズ除去機能
    • 強力なノイズ除去に加え、明るさ・コントラスト・彩度を調整できます。
  • 4Kモード
    • ソフトウェア処理で4K相当の天体写真を撮影できます。

「AIノイズ除去機能」の詳しい使い方については、以下ページをご参照ください。

【SeeStar S50】AIノイズ除去(Intelligent Denoising)機能が神すぎる件
Seestar S50の神アップデートで実装されたAIノイズ除去(Intelligent Denoising)の効果ついて解説します。

「4Kモード」の詳しい使い方については、以下ページをご参照ください。

【SeeStar S50】4Kモードで天体を撮影する方法と画質比較
スマート望遠鏡「SeeStar S50」の4Kモードで天体を撮影する方法と画質を比較した結果について解説します。

関連ページ

SeeStar S50の様々な使い方については以下ページで解説しています。

【初心者向け】SeeStar S50を使った天体観察の始め方
簡単に綺麗な天体を撮影できるスマート望遠鏡「SeeStar S50」の使い方について初心者向けに解説します。

SeeStar S50の初期設定については以下ページで解説しています。

【SeeStar S50】初期設定と基本的な操作方法
SeeStar S50を最初に使う時の準備と、基本的な操作方法についてまとめました。

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