プレアデス星団・すばる(M45)をSeeStar S50で簡単に撮影する方法と結果について解説します。
プレアデス星団・すばる(メシエ天体M45)
プレアデス星団、別名「すばる」や「七姉妹星団」とも呼ばれ、おうし座に位置する散開星団です。
約440光年の距離にあり、肉眼でも見える明るい星々の集まりとして知られています。
プレアデス星団は、約1億年の若い星々で構成されており、その多くはB型の高温星です。星団の周囲には反射星雲が広がっており、星団の光を反射して青白く輝いています。
プレアデス星団という名前は、ギリシア神話に由来し、巨人アトラースとニンフのプレーイオネーの間に生まれたプレイアデス7人姉妹(アルキオネ、メローペ、エレクトラ、マイア、タユゲタ、ケライノー、アステロペ)として知られています。
項目 | 概要 |
---|---|
距離 | 約440光年 |
大きさ | 視等級は約1.6等級で、肉眼でも5〜7個の星が見えます。双眼鏡や小型望遠鏡を使うと、数十個の青白い星が見えます。 |
位置 | いて座の南斗六星の近く |
明るさ | 視等級は約1.6等級で、肉眼でも5〜7個の星が見えます。双眼鏡や小型望遠鏡を使うと、数十個の青白い星が見えます。 |
秋から冬にかけての夜空で最も観察しやすい天体の1つで、初心者にもおすすめです。
SeeStar S50による撮影
SeeStar S50でプレアデス星団を撮影するときのポイントは以下のとおりです。
- 光害カットフィルター
- Seestar S50では、「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」のいずれかをフィルタを通してライブスタック撮影します。選択し、撮影します。ダークフィルターの3つのフィルターが内蔵されています。基本的には、星雲を撮影する際は「光害カットフィルター」、銀河や星団を撮影する際は「UV/IRカットフィルター」を使うのがおすすめです。
- フレーミング機能
- 通常の視野の縦横2倍、面積で最大4倍の範囲まで撮影できる機能です。
- SeeStarの通常の視野だと、プレアデス星団の全体が収まりません。フレーミング機能を使えば全体を収めることができるようになります。
- AIノイズ除去機能
- 強力なノイズ除去に加え、明るさ・コントラスト・彩度を調整できます。
- フレーミング機能を使うと、周囲のノイズが多くなりますが、「AIノイズ除去」と組み合わせることでその弱点を克服できるようになりました。
- Googleフォトで仕上げ
- AIノイズ除去で調整しきれない画像処理は、Googleフォトならば簡単にできます。
- Googleフォトで写真を開き、例えば。ポップの値を大きくしてやると、星雲の輪郭部分が鮮明になり、シャープな仕上がりとなります。
以下は光害地にて、SeeStar S50でプレアデス星団を撮影し、AIノイズ除去した結果です。
Googleフォトでコントラスト、彩度、ポップの値を上げて調整しています。
参考ページ
「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」の使い方については、以下ページで解説しています。
SeeStar S50に内蔵されている「光害カットフィルター」と「 UV/IRカットフィルター」の使い分け
Seestar S50に内蔵されている「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」の使い分けについて解説します。
フレーミング機能の使い方については、以下ページで解説しています。
【SeeStar S50】モザイク撮影機能(フレーミング機能)の使い方
Seestar S50のモザイク撮影機能(フレーミング機能)を使う方法について解説します。
AIノイズ除去機能の使い方は以下で解説しています。
【SeeStar S50】AIノイズ除去(Intelligent Denoising)機能が神すぎる件
Seestar S50の神アップデートで実装されたAIノイズ除去(Intelligent Denoising)の効果ついて解説します。
Googleフォトを使った天体写真の画像加工については以下ページで詳しく解説しています。
【Googleフォト】天体写真を簡単に画像処理する方法
天体写真を無料で使えるGoogleフォトで簡単に画像処理する方法についてまとめました。
SeeStar S50の様々な使い方については以下ページで解説しています。
【SeeStar S50】初期設定&撮影方法まとめ
SeeStar S50の初回セットアップと撮影方法についてまとめました。
SeeStar S50の初期設定については以下ページで解説しています。
【SeeStar S50】初期設定&撮影方法まとめ
SeeStar S50の初回セットアップと撮影方法についてまとめました。
コメント