白鳥星雲・オメガ星雲 (メシエ天体M17)をSeeStar S50で撮影した方法と結果について解説します。
オメガ星雲 (M17)
※光害地の都会から、約8万円のスマート望遠鏡「SeeStar S50」で撮影したM17
メシエ天体M17は、いて座に位置する散光星雲です。星雲の中にはループ状の構造が見られることから「オメガ星雲(Omega Nebula)」と呼ばれたり、全体的な形状が「白鳥」のように見えることから白鳥星雲(Swan Nebula)とと呼ばれたりしています。
1745年から1746年にかけてジャン=フィリップ・ロワ・ド・シェゾーによって発見され、1764年にシャルル・メシエが再発見しました。
項目 | 概要 |
---|---|
距離 | 約5,000光年 |
大きさ | 約15光年 |
位置 | いて座の南斗六星の近く |
明るさ | 視等級は6.0等級、双眼鏡や小型望遠鏡でも観察可能 |
現在位置は、「stellarium web版」で簡単に確認できます。
夏から秋の夜空で観察しやすい天体の1つであり、SeeStar S50の視野範囲にもピッタリなので、初心者にもおすすめです。
解説動画
SeeStar S50による撮影・画像加工
SeeStar S50で白鳥星雲・オメガ星雲を撮影するときのポイントは以下のとおりです。
- 光害カットフィルター
- Seestar S50では、「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」のいずれかをフィルタを通してライブスタック撮影します。基本的には、星雲を撮影する際は「光害カットフィルター」を使うのがおすすめです。
- AIノイズ除去機能
- 強力なノイズ除去に加え、明るさ・コントラスト・彩度を調整できます。
- フレーミング機能を使うと、周囲のノイズが多くなりますが、「AIノイズ除去」と組み合わせることでその弱点を克服できるようになりました。
- Googleフォトで仕上げ
- AIノイズ除去で調整しきれない画像処理は、Googleフォトならば簡単にできます。
- Googleフォトで写真を開き、ポップの値を大きくしてやると、星雲の輪郭部分が鮮明になり、シャープな仕上がりとなります。
2024年撮影
以下は光害地にて、SeeStar S50でオメガ星雲を撮影し、AIノイズ除去した結果です。
Googleフォトでコントラスト、彩度、ポップの値を上げて調整しています。
2025年8月撮影
以下は光害地にて、SeeStar S50でオメガ星雲をフレーミング撮影で撮影し、AIノイズ除去した結果です。2024年撮影のときと比べてブロックノイズが減少し、鮮明になっています。
参考ページ
「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」の使い方については、以下ページで解説しています。

フレーミング機能の使い方については、以下ページで解説しています。

AIノイズ除去機能の使い方は以下で解説しています。

Googleフォトを使った天体写真の画像加工については以下ページで詳しく解説しています。

SeeStar S50の様々な使い方については以下ページで解説しています。

SeeStar S50の初期設定については以下ページで解説しています。

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