Seestar S30 Proの発売予定日と最新情報について初心者向けに解説します。
Seestar S30 Proとは
SeestarはZWO社が販売しているスマート望遠鏡のシリーズです。
Seestarのスマート望遠鏡とは、望遠鏡本体、CMOSセンサーカメラ、光害カットフィルター、結露防止ヒーター、電動フォーカサーなどが一体化し、スマートフォンやタブレットのアプリを使用して、観測したい天体を選択すると、望遠鏡が自動的に天体の方向を向いて撮影してくれる自動導入機能も備えています。
また、リアルタイムでスタック処理して鮮明な天体写真を生成するライブスタック機能や、ノイズを強力に除去できるAIノイズ除去などの高性能な画像処理機能を搭載しており、都会でも簡単に本格的な天体撮影が可能です。
2025年4月現在では、Seestar S50とSeestar S30の2つのモデルが販売されていますが、NEAF2025でのZWO社へのインタビュー動画から、新たにSeestar S30 Proというモデルが加わることがわかりました。
Seestar S50、Seestar S30、Seestar S30 Proの比較表は以下のとおりです。
| 項目 | Seestar S50 | Seestar S30 | SeeStar S30 Pro |
|---|---|---|---|
| レンズ口径 | 50mm | 30mm | 30mm |
| レンズ構成 | 3枚 アポクロマート | 3枚 アポクロマート | 4枚 アポクロマート? |
| 焦点距離 | 250mm | 150mm | 150mm |
| CMOSセンサー | 望遠:IMX462 | 望遠:IMX662(2.1MP)、広角:Custom Sensor(カラー) | 望遠:IMX585(8MP)、広角:IMX586(50MP) |
| 視野角/解像度 | 望遠:1.48°/望遠:1920×1080px | 望遠:2.46°、広角:23.2°/望遠・広角:1920×1080px | 望遠:4.3°×2.4°、広角:23.2°/望遠・広角:3840×2160px |
| 重量 | 約2.5kg | 約1.7kg | 約1.6kg |
| ストレージ容量 | 64GB | 64GB | 256GB |
| バッテリー容量 | 6000mAh | 6000mAh | 6000mAh |
| 通信規格 | Wi-Fi、USB Type-C、Bluetooth | 同左 | 同左 |
| 価格 | 約85,000円 | 約63,000円 | 未定 |
大きな変更点としては、レンズがアポクロマート4枚になり色収差がより抑えられることになります。また、CMOSセンサーもサイズが大きくなり、解像度が4K(800万画素)まで上がり、より鮮明な天体写真の撮影やライブスタック撮影時間の短縮などが期待できます。広角側も解像度が上がるため、天の川撮影モードなど、広角専用の撮影モードも追加されるようです。解像度が上がると撮影データも大きくなりますが、ストレージ容量も256GBまで上がるため、データ容量が不足する心配はなさそうです。
Seestar S30 Proの発売予定日
公式フォーラムの以下スレッドにて、「SeeStar S30 Proは来年(2026年)発売予定」であると、SeeStar公式は回答しています。
Support@Seestar
For a better product experience, the S30 Pro will not be released this year.
We will launch it next year, thanks.
同スレッドにて、価格については未定(完成品に見合った価格設定にする)とのこと、SeeStar公式は回答しています。
Support@Seestar
qnhswS9I We will set the price based on the final product.
What price do you think would be reasonable?
「Seestar S30 Pro」は「Seestar S30」よりも高価になることはまず間違いありません。インタビュー動画通りのスペックで発売されれば、価格は10~15万円くらいではないかと予想します。
この値段帯で収まり、かつ「広角レンズによる天の川撮影モード」があれば、今所有している「SeeStar S50」を売却し、へそくりと併せた予算で購入する予定です。色々撮影してレビューしたいですね。
関連ページ
「Seestar S50」の使い方や作例を以下ページで詳しく解説しています。

また、「Seestar S50」の解説動画は、以下の再生リストにまとめています。