コンデジ「DC-TZ99」に液晶モニタールーペを取り付けてEVF(電子ファインダー)化する方法を解説します。
液晶モニタールーペとは
液晶モニタールーペは、フードで覆われたルーペーです。以下写真のように、デジタルカメラの液晶モニター上に取付けます。
そして、以下写真のようにルーペを覗き込むと「ファインダー(EVF)」っぽく液晶画面を確認できる便利アイテムです。
以下の写真はスマホで無理やり撮影したため少し歪んでいますが、実際は普通のファインダーのように綺麗に見えています。
液晶モニターフード、ライブビューフードなど、商品によって呼び方が異なりますが、基本的には同じような物です。液晶モニタールーペを取り付けるメリットは以下のとおりです(基本的にはファインダーのメリット)。
- 晴天下での撮影が快適になる
- 晴天下や明るい環境など、屋外撮影では液晶画面が見えにくい場合があります。このルーペを取り付けると、液晶画面がEVF(電子ファインダー)のようになるため、屋外撮影でもピント合わせが快適に行えます。
- ブレにくい、手が疲れにくい
- 両手と目の周りの3点でカメラを支えることができるため、カメラが安定してブレにくいです。
- 両手だけだと、シャッターチャンスを狙って待機し続けていると手が疲れますが、3点支持だと手の疲れがかなり軽減されます。
- 特に暗所や望遠時の動画撮影では、手ブレの影響を受けやすいため、効果を発揮します。
- 覗き込みやすさ
- 搭載されているEVF(電子ファインダー)よりも頭の姿勢を自然な状態で覗き込むことができ、疲れにくいです。
- ゴム製なので、軽量かつ目の周りをルーペに押し当てても痛くなく、カメラ本体も傷つけずに使用できます。
デメリットとしては、取付ける手間が掛かるのと、余計な荷物が増えて取付時に携帯性が損なわれる点です。前者については次節で紹介する簡単な工夫で克服できます。
Lumix DC-TZ99は2025年4月現在、納期が長いながらも定価6万円で新品購入できる貴重な望遠コンデジですが、残念ながら前世代(TZ-95Dなど)には付いていたファインダー(EVF)は省略されてしまいました。
しかし、液晶モニタールーペを使えばその欠点を克服できるため、次節ではDC-TZ99に液晶モニタールーペを取り付けて使う方法を解説します。
解説動画
本ページの内容は以下動画で解説しています。
液晶モニタールーペと平ゴム靴紐で簡単に取付け
液晶モニタールーペはいくつか種類があります。コンデジ「DC-TZ99」の液晶画面は3インチなので、3インチ用かつ後述する平ゴム靴紐を取付けしやすいユーエヌ製のもの「UNX-8507」を選び、Amazonで2500円くらいで購入しました。
「UNX-8507」には、カメラ本体に取付けするための紐が2本付属していますが、取付けに手間がかかるため、今回は以下の別途100円ショップで購入した平ゴム靴紐を使います。
以下写真のように、平ゴム靴紐を「UNX-8507」の一方の穴に通し、横に這わせてもう一方の穴に通します。紐の長さが余るので適当に切り、結ぶなどして固定します。
あとは平ゴム靴紐を「DC-TZ99」の液晶画面の裏に通せば液晶モニタルーペが固定されます。
こうすれば、簡単に取り外しできるうえ、液晶画面をチルドさせることもできます。
モニタールーペを覗くと、LUMIX FZ85Dに付いているファインダー(0.39型)よりも1~2周りくらい大きく見えます。
晴天下の外でも何度か実際に使用してみましたが、特に光の漏れ込みもなく、大きいファインダーを使っている感じで快適に使えました。
(以下の写真はスマホで無理やり撮影したので歪んでいますが、実際は普通のファインダーのように綺麗に見えています)
以下写真のように平輪ゴムでも同様のことができますが、見た目が良くないのと穴に通すのが少し面倒です。
(靴紐用だと先が細くなっているので簡単に穴に通すことができます)
望遠動画の比較
手ブレの影響が出やすい望遠端付近での動画撮影で検証します。
以下動画は、液晶モニタールーペ無しで両手だけでカメラを支えて撮影した動画です。
次の動画は、液晶モニタールーペを付け、両手+ルーペを挟んで目の周りの3点支持でカメラを支えて撮影した動画です。
手ブレを抑えることができました。
参考ページ

コメント