望遠コンデジ「LUMIX DC-TZ99」を最初に使う時に知っておきたい基本操作を解説します。
SDカードの入れ方
① バッテリーとSDカードのスロットは、カメラ底面のフタの中にあります。
② 「OPEN→LOCK」の表示に沿ってスライドすると、フタが開きます。
③ SDカードの端子(金色の部分)が下向きになるように、カチッと音がするまで押し込みます。無理に押し込まないよう注意しましょう。
④ SDカードを入れたら、フタをしっかり閉じて、「LOCK→OPEN」になるようスライドしてロックすれば準備完了です。
・高画質写真や4K動画は容量を多く使います。32GB以上のカードが安心です。
・電源が入ったまま抜くと、データ破損の原因になります。抜き差しは電源OFFの状態で行いましょう。
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SDカードの初期化
初めて使うSDカードや、他の機器で使っていたカードは、カメラで「フォーマット(初期化)」するのが安心です。
① カメラ上部の電源ボタンを押すと、レンズがせり出して、液晶画面がONになります。カメラ背面の「MENU/SET」ボタンを押して設定画面を開きます。
② 「セットアップ」メニューを選択します。(スパナ🔧のアイコンが目印)
③ 「カードの初期化(フォーマット)」を選んで実行すると、SDカード内のデータがすべて消去され、カメラ用に最適化されます。
・エラー防止や動作安定のため、月に1回程度のフォーマットが理想です。
・カードエラーが出たら、フォーマットで解消することがあります。それでもダメなら別のカードで試してみましょう。
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簡単な撮影方法
① カメラ上部の電源ボタンを押すと、レンズがせり出して、液晶画面がONになり、撮影準備が始まります。
② カメラ上部の円形の部分(撮影モードダイヤル)をカチッと回して「iA」に合わせます。
③ シャッターボタンの周囲にある「ズームレバー」を左右に動かすことで、1440mm(光学60倍相当)までズーム可能です。ただし、本来の望遠性能は720mm(光学30倍相当)なので、720mm以内で撮影するのがおすすめです。
④ シャッターボタンを半押しして、ピント合わせをします。「ピピッ」と音が鳴ったらピントOKです。
⑤ シャッターボタンを全押しで撮影します。「パシャッ」という音が鳴ったらシャッターが切れて写真が保存されます。
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撮影した写真の確認と削除
① 「再生ボタン▶」を押すと、撮影した写真を確認できます。
② 写真の確認画面を表示しているときに、十字キーの左右にあるボタンを押すことで、前後の写真に切り替えできます。
(十字キーは、「MENU/SET」ボタンの周囲にあります)
③ 「ゴミ箱ボタン」もしくは画面中の「ゴミ箱アイコン」を押すと、削除メニューが表示され、写真を削除できます。
④ 「再生ボタン▶」を再び押すと、撮影画面に戻ります。
・バッテリー満充電で約300枚撮影可能です。「予備バッテリー」もしくはモバイルバッテリーがあると安心です。
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フラッシュの発光を調整
デフォルトでは、フラッシュの発光は自動になっています。しかし、ラッシュが邪魔になる画面で発光したり、逆にフラッシュが欲しい場面で発光しないこともあります。そのような場合、フラッシュのモードを変更したり、光の量を調整できます。
モードの変更
① 撮影画面を表示しているときに、十字キーの「右(⚡マーク)」を押します。
② 以下のモードが表示されるので、好きなものを選択します。
モード名 | アイコン | 発光タイミング | 主な用途・特徴 | 注意点 |
---|---|---|---|---|
自動発光 | ⚡A | 暗いときのみ自動で発光 | 明るさに応じて自動判断。初心者向け | 明るい場所では発光しない |
強制発光 | ⚡ | 毎回必ず発光 | 逆光時や顔を明るく写したいとき | 明るい場所でも発光するため白飛びに注意 |
発光禁止 | ⚡🚫(斜線付き) | 常に発光しない | 美術館・夜景・反射物などフラッシュ不要な場面 | 暗い場所では手ブレやノイズに注意 |
スローシンクロ | ⚡+月や星のアイコン | シャッター速度を遅くして背景も明るく写す | 夜景+人物など、背景と被写体を両方明るく撮りたいとき | 三脚推奨。手ブレに注意 |
③ 「決定ボタン(中央)」を押して設定完了です。
スローシンクロは夜景ポートレートに最適ですが、背景がブレやすいので三脚や手ブレ補正が重要です。
発光量の変更
① 「メニュー」 → 「撮影設定」 → 「フラッシュ発光量補正」を選択します。
② 「±」で明るさを調整できます。
発光禁止を使う場面
発光禁止モードを使用する主な場面は以下のとおりです。
シーン | 理由 |
---|---|
美術館・博物館などの屋内展示 | フラッシュが作品を傷める可能性があり、フラッシュ禁止のことが多い |
駅構内・ホームでの撮影 | | 運転士や乗客の妨げになるため |
コンサート・舞台・イベント会場 | 他の観客や出演者の妨げになるため、マナーとして控える |
夜景・イルミネーション撮影 | フラッシュを使うと背景が暗くなり、雰囲気が損なわれる |
ガラス越しの撮影(水族館・ショーウィンドウなど) | フラッシュが反射して白く写ってしまう |
自然光を活かしたポートレート撮影 | 柔らかい光を活かしたいとき、フラッシュが不自然な影を作ることがある |
動物撮影(特に夜行性) | フラッシュが驚かせたり、ストレスを与える可能性がある |
反射素材の撮影(鏡・金属など) | フラッシュが強く反射して白飛びやゴーストが出ることがある |
撮影モードの切り替え
① カメラ上部の円形の部分(撮影モードダイヤル)で以下の撮影モードを切り替えできます。
モード | 特徴 |
---|---|
P(プログラム) | カメラが露出を自動調整。初心者向け。 |
A(絞り優先) | 背景のボケ具合を調整したい時に。 |
S(シャッター優先) | 動きの速い被写体を止めたい時に。 |
M(マニュアル) | すべての設定を自分で調整。上級者向け。 |
モニターと自撮り機能
「LUMIX DC-TZ99」は180度チルト式モニターですので、自撮りしやすいです。
① 液晶画面を前方に回転させることで、自分の顔を確認しながら自撮りが可能です。Vlogや旅行の記録にも便利です。
② 自動で顔を検出し、肌をなめらかに補正。自然な仕上がりでSNS映えも◎。
スマホ連携と写真転送
① スマホに専用アプリ(Panasonic Image App)をインストールして、カメラと接続します。
② Wi-Fi経由で写真や動画を転送することで、撮影後すぐにスマホへ送信可能です。USBケーブルがなくても、SNS投稿や家族への共有もスムーズです。
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