OM-5 Mark IIIはマイナーチェンジ?被写体認識AF搭載の可能性を考える

OM-5 Mark IIIがマイナーチェンジにとどまるのか、AI被写体認識AFが搭載される可能性を技術動向と現行ラインアップから検証します。TruePic IXでの実装実績や小型ボディのハードウェア制約を踏まえ、次期モデルの仕様を考えてみます。

はじめに

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次期モデルのOM-5 Mark IIIについて、OM-5 Mark IIのようなマイナーチェンジにとどまり、AI被写体認識AFが見送られるのではないかと懸念する声があります。未発表モデルではあるものの、現行ラインアップの構成や最新の実装実績から予測すると、少なくとも人物および犬・猫を対象としたAI被写体認識AFは搭載される可能性が高いと考えられます。一方で、鳥や乗り物を含むフルスペックのAI被写体認識や積層型センサーの搭載については、上位機種との差別化や小型ボディの制約から見送られるか、限定的な実装にとどまる可能性があります。

OM SYSTEMの現行ラインアップ

OM SYSTEMの各モデルにおける画像処理エンジン、センサー構造、および被写体認識AFの対応状況は、製品のクラスごとに明確に階層化されています。現行主要モデルの仕様比較は以下の通りです。

機種名 画像処理エンジン センサー構造・測距点 被写体認識AFの対象 ボディ重量(電池・カード込)
OM-1 Mark II TruePic X 裏面照射積層型・1053点 人物・犬・猫・鳥・車・バイク・飛行機・鉄道 約599g
OM-3 TruePic X 裏面照射積層型・1053点 人物・犬・猫・鳥・車・バイク・飛行機・鉄道 約496g
OM-5 Mark II TruePic IX 非積層Live MOS・121点 顔優先・瞳優先AFのみ(AI被写体認識非搭載) 約418g
OM SYSTEM PEN TruePic IX 非積層Live MOS・121点 AI被写体認識(人物・犬・猫) 約393g

2025年発売のOM-5 Mark IIは、画像処理エンジンにTruePic IXを継続採用しました。主な変更点はUSB Type-C端子の採用、新メニュー構造への移行、CP(コンピュテーショナルフォトグラフィ)ボタンの追加といった操作系の更新にとどまり、AI被写体認識AFは搭載されませんでした。

新型OM SYSTEM PENにはAI被写体認識が搭載

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2026年発売の新型OM SYSTEM PENでは、OM-5 Mark IIと同一のTruePic IXエンジンおよび121点オールクロス像面位相差AFセンサーの組み合わせでありながら、ディープラーニング技術を用いたAI被写体認識AF(人物、犬・猫)が新たに実装されました。

つまり、

  1. TruePic Xを搭載しない環境でも、ソフトウェアとアルゴリズムの最適化によってディープラーニング技術の適用が可能であること
  2. 従来の顔優先・瞳優先AFでは難しかった横顔や、目元が隠れた状態の人物認識が可能であること
  3. 人物だけでなく、犬および猫の認識・追尾が非積層型センサーとTruePic IXの組み合わせで実用化されていること

がわかります。

鳥認識およびTruePic X搭載に関するハードウェア上の制約

野鳥や鉄道、飛行機などの高速動体を含むフルスペックのAI被写体認識AFが搭載されるかどうかは、画像処理エンジンにTruePic Xまたは同等の新エンジンが採用されるかに依存します。

バッテリー容量と消費電力・発熱の課題

現在、鳥を含む全被写体認識に対応しているOM-1 Mark IIおよびOM-3は、いずれも大容量バッテリーのBLX-1を採用しています。これに対し、OM-5シリーズは本体重量約418gの小型ボディを維持するため、小型バッテリーのBLS-50を採用し続けています。

比較項目 上位モデル(OM-1 Mark II / OM-3) ミドル・エントリー(OM-5 Mark II / PEN)
採用バッテリー BLX-1(大容量・2280mAh) BLS-50(小型・1210mAh)
画像処理エンジン TruePic X TruePic IX
センサー種別 裏面照射積層型Live MOS 非積層型Live MOS
電力・熱特性 高速演算に伴い消費電力と発熱が大きい 省電力設計で小型ボディの熱制約に適合

TruePic Xによる高速演算と積層型センサーの駆動は消費電力と発熱が大きく、BLS-50バッテリーのままでは駆動時間の維持および小型ボディ内での放熱処理が技術的な課題となります。

製品ラインアップ上の問題

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OM SYSTEMの製品ラインアップとして、約496gのボディに積層型センサーとTruePic Xを搭載したOM-3が上位に存在します。OM-5シリーズに同等のシステムをそのまま搭載すると、上位モデルであるOM-3との価格差や性能差が消失してしまいます。

これらの制約を踏まえると、OM-5 Mark IIIの仕様は以下の2つの路線のいずれかになると予測されます。

  1. BLS-50バッテリーと非積層型センサーを維持したまま、OM SYSTEM PENと同等の「人物・犬・猫」の被写体認識と小型軽量性を両立する路線
  2. 省電力化した新エンジンを採用し、非積層型センサーのまま鳥認識まで対応範囲を広げる路線

OM-3の存在を考えると、最有力な路線は1. でしょう。

まとめ

OM-5 Mark IIIにおけるAI被写体認識AFの搭載可能性とハードウェア上の制約について解説しました。

  1. 2026年発売のOM SYSTEM PENにて、TruePic IXと121点位相差AFセンサーの組み合わせで人物・犬・猫のAI被写体認識AFが実装済みである
  2. OM-5 Mark IIIがマイナーチェンジとなった場合でも、少なくとも人物・犬・猫の被写体認識は搭載される可能性が高い
  3. 鳥や乗り物を含むフルスペックの被写体認識および積層型センサーの採用は、BLS-50バッテリーの電力制約やOM-3との差別化の観点から限定的になる可能性がある

OM-5シリーズ小型軽量なシステムでどこまでAF性能が引き上げられるか、今後の公式発表に注目しましょう。

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