【SeeStar S30 Pro】月を撮影する方法(写真・タイムラプス・ビデオスタックなど)

スマート望遠鏡「SeeStar S30 Pro」を用いて、超光害地から月(Moon)を撮影する方法と作例を解説します。

月を自動導入する手順

① アプリを開き、「太陽系」 → 「Moon(月)」 → 「観察する(Go to)」を選択します。

② 月を導入すると、「月が中心にありますか?」というポップアップ画面が表示されたら「はい」をタップします。

③ 望遠鏡が自動で追尾してくれます。

解説動画

撮影画面の使い方

① 自動導入が完了すると、撮影画面が開きます。撮影画面に備わっている基本的な調整機能は以下のとおりです。

項目 説明
天体ロック機能 月を画面の中央に固定し、追尾し続ける機能。観察中に月がずれないようにする。
明るさ調整 下部に調整バーがあります。このバーを左右にスライドすることで、「露光時間」と「ゲイン」を一括調整できます。より細かく手動で調整したい場合は、「自動」をタップします。すると、「露光時間」と「ゲイン(感度)」を手動で設定できます。
露光時間 月の明るさに応じて、白飛びを防ぎ細部を描写する(1ms〜数秒まで調整可能)
ゲイン 感度を調整して、暗部のディテールを強調する(高すぎるとノイズが増えるので注意)
AF(オートフォーカス) 自動でピントを合わせる機能。月面のクレーターなどを鮮明に撮影する際に便利。
デジタルズーム 拡大表示(1x, 2x, 4x)をタップすると、デジタルズームにより、1倍、2倍、4倍に切り替えできます。

② 月は明るいため、「露光時間」や「ゲイン」を控えめに設定するとクレーターがくっきり見えます。(以下は、設定の目安です)

状況 露光時間 ゲイン
満月(明るい) 1〜5ms 低め(10〜30)
上弦・下弦(月面の陰影が強い) 5〜20ms 中程度(30〜60)
月の縁やクレーター狙い 10〜50ms 高め(60〜80)

③ 撮影モードは「写真」「タイムラプス」「ビデオ」の3つがあり、スマホのカメラアプリのように下部メニューで切り替えできます。

撮影モード 説明
写真 静止画撮影。月面のクレーターや模様を記録するのに適しており、シャープ処理も可能。
タイムラプス 一定間隔で連続撮影し、時間の流れを圧縮して動画化。月の動きや雲の流れに最適。
ビデオ 動画撮影。通常はMP4形式で保存されるが、Rawモードでの撮影も可能。(ビデオスタック機能を使うにはRawモードにする必要がある)

ビデオスタックの使い方

ビデオスタックとは、動画の各フレームから画質の良いものを選び出し、位置を揃えて重ね合わせることで、ノイズを除去し、細部を強調する技術です。天体写真の場合、大気の揺らぎ(シーイング)によるブレを平均化できるため、月のクレーターや木星の縞模様をくっきり写すことができます。

① 惑星を自動導入した後、RAWモードをオンにします。

② 動画を撮影します。(動画データはSeeStar本体に保存されます)
1分の動画だと、次に紹介するビデオスタックの処理が10分くらい掛かります。

③ SeeStarアプリを起動し、「Myアルバム」から本体内のRAW動画を選択します。

④ サムネイル左上に「RAW」マークがある動画を開くと、上部に「スタック」ボタンが表示されます。ボタンを押すと自動でビデオスタック処理が始まります。(100%になるまでしばらく掛かるので待ちましょう)

⑤ スタック後の画像はライブスタックと同様、画像編集が可能です。(明るさ・コントラスト・彩度・シャープ化など)

シャープ化(クレーターなどの細部を強調)

ビデオスタックして作成した写真は、アプリでの画像処理によりシャープ化(クレーターなどの細部を強調)することが可能です。

①「Myアルバム」からSeeStar本体内にあるビデオスタックで生成した「月の写真」を選択します。

② 右上の「編集」をタップします。

③ 下にある「⊿」アイコンをタップすると、シャープ化するための数値調整ができます。

値を大きくするほど、レーターなどの細部を強調できますが、ノイズも大きくなります。

関連コンテンツ

「SeeStar S30 Pro」の詳細は以下ページにまとめて公開しています。

【Seestar S30 Pro超入門】使い方や作例を初心者向けに解説
ZWO社のスマート望遠鏡「Seestar S30 Pro」の使い方や作例を初心者向けに解説します。

また、本ページの内容は動画でも解説しています。以下の再生リストにまとめていますので、併せてご活用ください。

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