オリオン大星雲(M42)をスマート望遠鏡SeeStar S50でライブスタック撮影した結果についてまとめました。
オリオン大星雲(M42)とは
オリオン大星雲(M42)は、オリオン座に位置する肉眼でも観察できるほど明るく大きな星雲です。
地球から約1,344光年離れており、また星形成領域として知られており、新しい星が誕生する場所です。
この星雲は、ガスと塵の巨大な雲で構成されており、その中には若い星やプロトスターが多数存在します。
オリオン大星雲の中心部には、トラペジウムと呼ばれる4つの明るい星があり、これらの星が周囲のガスを照らし出しています。
冬の12月~2月にかけて、夜空が澄んでいる時期が観察に最適です。オリオン座は南の空に高く昇り、観察しやすい位置にあります(stellarium web版などで簡単に位置を確認できます)。
また、オリオン大星雲は肉眼でもぼんやりとした雲のように見ることができ、双眼鏡や小型の望遠鏡を使うと、その美しい構造がよりはっきりと見えます(SeeStarだと画角一杯に収まるくらいの大きさです)。
動画解説版
本ページの内容は以下動画で解説しています。
オリオン大星雲(M42)をライブスタックした結果
Seestar S50は、ZWO社が販売しているコスパ最強のスマート望遠鏡です。
Seestar S50の詳細については以下ページで解説しています。

光害地からSeeStar S50でオリオン大星雲(M42)をライブスタックした結果は以下のとおりです。
6分間のライブスタックでも綺麗にオリオン大星雲が撮影できました。
Seestar S50では、「光害カットフィルター」と「UV/IRカットフィルター」のいずれかをフィルタを通してライブスタック撮影します。選択し、撮影します。ダークフィルターの3つのフィルターが内蔵されています。
基本的には、星雲を撮影する際は「光害カットフィルター」、銀河や星団を撮影する際は「UV/IRカットフィルター」を使うのがおすすめです。
SeeStarでは自動導入した天体に応じて自動的にどちらかのフィルターが選択されます(手動で切り替えも可能、詳細は以下ページで解説)。

フレーミング機能で撮影範囲2倍
Seestarアプリのver2.1.0以降からフレーミング機能が実装されました。この機能を使うことで、以下のように通常の視野の縦横2倍、面積で最大4倍の範囲まで撮影できます。
■左から通常(1倍)、縦横2倍、縦横2倍(ノイズ除去処理)
フレーミング機能の使い方については、以下ページで解説しています。

AIノイズ除去機能でノイズ除去
Seestarアプリの神アップデート(V2.2.0)で「Intelligent Denoising機能(インテリジェント ディノイズ)」という強力なノイズ除去機能が搭載されました。
そして、v2.2.1からは「AIノイズ除去」という名前に変わり、強力なノイズ除去に加え、明るさ・コントラスト・彩度を調整できるようになりました。
以下は、オリオン大星雲(M42)の天体写真にAIノイズ除去を行った結果です。
背景ノイズがさっぱり消えだだけでなく、さらに明るさも綺麗に補正され、星雲の外郭部もくっきり見えるようになりました。
拡大すると、どれだけ背景ノイズが除去されたか、その効果の大きさがよくわかります。
以下は、フレーミング機能で縦横2倍で撮影したオリオン大星雲(M42)の写真でノイズ除去した結果です。
フレーミング機能を使うと、周囲のノイズが多くなりますが、「AIノイズ除去」と組み合わせることでその弱点を克服できるようになりました。
AIノイズ除去機能の使い方は以下で解説しています。

Googleフォトで仕上げ
ノイズ除去した写真は背景が全体的に白っぽくなっています。
AIノイズ除去を適用したあと、コントラストを調整することで白っぽい部分を黒っぽくしたり、彩度を調整することで星雲などの発色を良くできます。
もう少し細かく調整したい場合、Googleフォトならば簡単に画像処理ができます。
Googleフォトで写真を開き、例えば、ブラックポイントの値を大きくしてやると、以下のように背景の白っぽさが解消されます。
ポップの値を大きくしてやると、以下のように星雲の輪郭部分が鮮明になり、シャープな仕上がりとなります。
Googleフォトを使った天体写真の画像加工については以下ページで詳しく解説しています。

関連ページ
SeeStar S50の様々な使い方については以下ページで解説しています。

SeeStar S50の初期設定については以下ページで解説しています。

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